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サンチェス優勝、画鋲まかれてパンク続出!ツール・ド・フランス2012第14ステージ [自転車競技]


ツール・ド・フランス2012第14ステージ。
このステージを制したのは11km以上を独走したルイスレオン・サンチェス。

しかし、この第14ステージでは大きなアクシデントが発生しました。

アクシデントが発生したのはゴール前39km地点、1級山岳ミュール・ド・ペゲールでのこと。
路面に画鋲や釘のような異物がばらまかれ、メイン集団でパンクが続出したのです。
エヴァンスを含む30名以上がパンクに見舞われ、レース中断を余儀なくされました。

なお、メイン集団はこの事故によって遅れをとった選手を待った結果、このステージで総合成績に大きな変化はありませんでした。

酷いことをする人がいたものですね。
先頭集団に異変はなかったので、メイン集団通過時か、先頭集団通過後のメイン集団が通過するまでに異物が撒かれたのだろうと思いますが…
ツール側は憲兵隊を使って犯人特定を急いでいるとのこと、一刻も早く捕まってほしいですね。

異変が起きた後に、新城選手が所属するチーム・ユーロップカーの選手・ピエール・ローランがメイン集団から飛び出して走行してしまいました。
結果、このメイン集団はローランを追う必要があり(総合タイムのことがあるので)3度もパンクに見舞われたエヴァンスはなかなか追いつくことができない状態になりました。

今後のステージでのユーロップカーの扱いがちょっと気になりますね。
何かアクシデントが発生した場合、紳士協定で遅れた選手を待つことがあるのですが、飛び出した選手は事態を把握しきれなかったのかもしれません。

最終的にローランは集団に戻り、エヴァンスも追いついたため総合争いに影響はありませんでしたが…。
なお、集団をコントロールした総合首位のウィギンスは「(エヴァンスを)待つのは当然、(画鋲がまかれて)とても残念だ」というコメントをしていました。

今後のレースではこのようなアクシデントがないことを祈るばかりです。

ちなみにテレビを見てたら、このアクシデントでステージ優勝のほうがちょっとかすんでしまった部分もありましたが、サガンが食料補給をする一瞬のスキをついて飛び出したLLサンチェスは素晴らしかったですね。
第1ステージ落車時に骨折をしていましたが、2005年に事故でお兄さんを亡くしたLLサンチェスは「僕はいつでも彼に勝利を捧げる」と語ったことがあるように、このステージ優勝も天を仰いでの勝利となりました。

思わぬアクシデントでノーコンテスト状態のステージとなりましたが、主な結果は以下の通りです。

第14ステージ結果の1位はルイスレオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク サイクリングチーム)の4時間50分29秒。47秒遅れでペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)が2位、サンディ・カザール(フランス、エフデジ・ビッグマット)が3位。

マイヨジョーヌ(総合優勝)はウィギンス。マイヨヴェール(ポイント賞)はサガン。サガンは敢闘賞も受賞。マイヨアポワ(山岳賞)はケシアコフとなりました。

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